トレーラーのデザイン
なぜ、トレーラーか?
車を出張作業に使うよりも、通勤や買い物などのチョイ乗りに使う比率が増えてきた事から、
「余分な荷物を降ろして身軽な状態で走りたい」との思いが強くなってきました。
「臭い荷物を運転室から隔離したい」との思いも以前から有りました。
その為に、ワンボックスタイプのバンからトラックに乗換える事も考えましたが、
・通勤用を兼ねる車なので、自宅の駐車スペースからも小型車が良い。
・たまに4人乗りたい時も有る。
・ほとんどの荷物が、雨に濡れては困る物ばかり。
・荷台がパネルや幌で囲まれたトラックは、後方が見づらくて嫌い。
そんな理由からトラックへの乗換え案を却下しました。
トレーラーならば、通勤用と仕事用に2台の車を持つのに比べて、
・エンジンやバッテリーが無いので、メンテナンスが簡単(安価)。
・出張作業専用車ならば、それに必要な荷物一式を、積んだままにしておける。
・作業の途中で昼食に出る時や、何日か続けて通う必要の有る場合、トレーラーだけを現場に残して軽い車で出られる(通える)。
そのようなメリットが有りそうです。
これを思い付いた当初は、事務所に余分な駐車場が無かった為に思い留まってました。
・事務所を移転し、駐車場スペースに余裕ができた反面、通勤距離は長くなりました。
・仕事の関係からボートトレーラーにも慣れてきました。
そして何よりは「実際に試してみたかった」から、このようなトレーラーを自作してみました。
一般的でない事情からの需要です。
ベース車として選んだのは、水上バイクが2台積める軽自動車規格のトレーラーでした。
軽トラック程度の荷台スペースが有れば、私の荷物はほとんど載るはずです。
保管(駐車)スペースや、後々の維持費の安さから、軽自動車規格のトレーラーを選びました。
サイズ
ベース車が旧規格の軽自動車であったため、全長3.3m、最大幅1.4mの制限がありました。
その中で、荷室とするスペースを、
・雨が入らぬよう、屋根と壁(ドア)で囲う。
・ドアを開れば、コンプレッサーを積んだまま使用できる。
(ガソリンエンジン式なので、十分な換気が必要)
・1.8mX0.9mサイズの合板を積める。
・走行時にルームミラーで後方確認できるよう、高さは1.3m以下。
などの条件から考えました。
形状
何で作るにしても楽そうで、荷台容量も大きくと「直線的な形状に」と思いながらも、まったく単純な四角では面白くない。
・牽引車となるバンの後部ドア開閉に支障ないように。かつ、床の長さは最大に。
前面の壁を傾斜させました。
・最小回転半径を極力小さく。
前部の角を切り落としました。
・雨水が流れ落ちやすいよう。
強度アップを兼ねて、天井にはキャンバー(丸み)を付けました。
材質と構造
さて、その箱(ボディー)を何で作ろうか?
アルミパネルか? FRPか? それとも木か?
自作が前提でしたから、迷いながらも木製を選んでしまいました。
アルミやFRPに比べると、後日のメンテナンスに手間がかかりそうですが、木工好きな自分らしさを強調できますから。
ヨットの木工では「チークを使って」との指定が多い。
贅沢な材料ですが、チークの耐水合板をストックしてましたので、思いきってそれを使用しました。
・せっかく高価なチーク材を使うならば、着色せずにクリヤー塗装で仕上げたい。
しかし、全面チークだと、重くて暗いイメージになってしまいます。
・他車に衝突される可能性も減らすためにも、明るい色にしたい。
側面と後面にシナベニアを使いました。
過去に自作した経験の有る「合板製の小型ヨット」を参考にして、フレームを組み立てた外側に合板を張りました。
ドア
1.8X0.9mの板を積み降ろしするのは、後方からか? 側面からか? それとも天井を開けるか?
・通気性の良さと、日影を作るためにも、大きな側面ドアを上に跳ね上げる方式にしたい。
長さ2mのガルウイング式ドアになりました。
・脚立や足場板などは?
バンのキャリアに積んでいた物は、原則として従来通りの積み方としましたが、
ドアのヒンジを兼ねて、キャリアバーを使用し、軽い物なら積めるようにしました。
(遊びに行く時は、自転車も積んで行きたい)
キャリアに荷物を積んでしまえば、側面ドアを開けるのが無理になるかもしれません。左右のドアを独立して開閉できるようにし、後部も開くようにしました。
後部ドアは、軽い物を置ける台にもなります。
以上のようなワガママの集結結果が、写真の通り。
いやはや、まったく一般的ではない、特殊なトレーラーとなりました。
